前回の記事に引き続き、人生とお金の知恵についてパート3を記載します。
【お金の機能や特徴を理解する】
まず、「お金の知恵」の出発点として、お金の機能や特徴について理解しておきましょう。
1)お金の機能
現在のお金は、お金そのものに価値があるわけではありません。昔のお金は、金や銀でできていたり、金と銀と交換できる紙幣でした。
現在のお金、例えば「1万円札」は金や銀とは交換できず、物質的には紙です。それでも「1万円札」は「1万円札」として運用するのは、人々の”信頼”があるからです。
お金の機能は以下の3つです。
支払い・交換手段・・・お金はモノやサービスの購入の支払にあて、これらと交換できる。
価値尺度・・・お金はモノやサービスの価値を判断する尺度(物差し)になる。
価値貯蓄(価値保蔵)・・・お金は価値を貯め、保っておくことができる。
・「お金」の価値と「モノやサービスの価格」(物価)は表裏一体の関係です。
デフレ
➡物価が下がっている状態。
➡物価が下がっていること(デフレ)は、お金の価値(モノやサービスを買う力=購買力)が上がっていること。
インフレ
➡物価が上がっている状態。
➡物価が上がっていること(インフレ)は、お金の価値(モノやサービスを買う力=購買力)が下がっていること。
外国為替相場(円と他国通貨との交換価格)についても、同様の見方をすることが出来ます。
円高(ドル安)
➡「1ドル=100円」から「1ドル=80円」
円安(ドル高)
➡「1ドル=100円」から「1ドル=120円」
例;)
円安の場合
➡輸入品(食料品など)の価格が上昇したり、旅行費用が高くなります。
➡円の価値(購買力)が低下
2)金利
金利の意味、動き
・お金を預けると、利子(金利)を得ることが出来ます。一方、お金を借りると、利子(金利)を払わなければなりません。
金利は「お金の貸し借りの価格」
・モノやサービスの価格は、一般的に「需要>供給」の場合(買いたい人が多いとき)は上昇し、「需要<供給」の場合(売りたい人が多いとき)は低下します(需要と供給の法則)。
・お金の貸し仮の価格である金利も、「需要>供給」の場合(買いたい人が多いとき)は上昇し、「需要<供給」の場合(貸したい人が多いとき)は低下します。
例;)景気が良く、企業が投資設備をしたり、商品の仕入れを増やしたりするために「お金を借りたい」とのニーズが大きくなると、金利は上昇します。
複利
複利とは、「利子にもまた利子がつく」
例:)
100万円を年利3%で銀行に預けた場合、1年後には103万円になります。
もう1年後……
103万円 × 1.03% = 106万円900円