チェックリストのチェックを必ず行う
行動の目的を明確にする
「できる社員」の、結果に結びつく望ましい行動(ポンポイント行動)を「できない社員」のやり方に取り入れさせる方法を説明しましょう。
「できる社員」のポンポイント行動は1つとは限りませんし、また、「できる社員」は社内に1人だけでゃないでしょう。
そこですべての「できる社員」のすべてのピンポイント行動を拾い上げててリストをつくります。
部下に「目標としたい社員」をあげさせて、その行動を観察させてピンポイント行動を発見させ、リスト化するという方法もあるでしょう。
チーム全体で活用するリストを作る作業はリーダー一人でやるのではなく、チーム全体で取り組みます。
リストを作るときには、それぞれのピンポイント行動の目的を明確にする必要があります。
例えば、
・電話をかける
・週に1回顔を出す
・アフターフォローをする
というような文言では言葉が足りません。
正しいリストはこうなります。
・電話をかけて、最新の情報を伝える
・週に1回顔を出して、顧客の要望を聞き出す
・アフターフォローをする中で、商品の満足度を確認する
このように「何のためにやるのか」という行動の目的を明確にした言葉でなくてはいけません。
「できる社員」のポンポイント行動は、とりあえず電話をする、とりあえず顔を出すなどというものではないはずです。
ピンポイント行動には必ず明確なも目的がありますから、リストを作る際には、それを明記します。そうしなければ、閣下に結びつく行動にはなりません。
チェックリストを機能させる
このリストにチェック欄を設けてチェックリストにすれば、誰もが「成果をあげる行動」をとれるようになります。
但し、チェックリストをつくるだけではだめです。つくったチェックリストを「機能」させなければなりません。
要するに、「必ずチェックする」ということです。
これができていないリーダーが、案外多く存在します。
「チェックリストはつくった。それを活かせるかどうかは部下の問題」というのでは、マネジメント放棄です。
部下の行動に着目することがリーダーの役目ですから、必ずチェックリストのチェックを行わなければなりません。
そして、チェックリストに不備や不足があったときは修正を加えます。