就職率は回復してきているものの、やはり離職率が高いのは事実…
特に新卒で入社してもすぐ辞めてしまう人もいらっしゃいます。ではなぜ、離職してしまうのでしょうか?
今回は離職率に頭を悩ませる採用担当者の方にも読んで頂けるような内容になっていますので、ぜひご一読頂けますと幸いです。
「良いことしか言わない」?
企業説明会とかですと、やはり多くの学生を獲得したいもの。そのため採用側は仕事とか会社の良い面だけを話しがちです。
わざわざしんどいこととか応募してくれなくなる可能性がある内容を話す人はいませんよね。
そのことが、入社後のギャップを生み、離職率につながる要因となっているようです。
信用できる人の話すこと
就活生からの質問だと、質問された企業側は自分の会社を良くみせたいので、良いことを伝えようとします。
それとは逆に、会社であまり評価されていない人であれば、自分の会社を必要以上に悪くいってしまう場合もあります。
ですが、それを鵜呑みにしてほしくないです。
では、その人のいうことが信頼できるという判断はどのようなところですればいのでしょうか?
本当に信頼できそうな人なら、物事を客観的に見ているので、質問したとしてもいい面と悪い面を答えてくれます。
むしろ学生の意見を聞いて、「それならこの企業がいいんじゃない?」とすすめてくれることも。
逆に良い面、悪い面しか話さない人は、全面的に信用するのはちょっと危ないかな、と思っておいた方がいいかもしれませんね。
離職率を低くするには…
入社前とか入社して間もない間は、そこまで信頼関係もできていないのでフォローが難しい場合もあるかもしれません。
ですが、人は具合が悪ければ病院に行くのと同じように、辞めてしまうには理由があります。
企業側はその人の不満を引き出すことからが離職率を下げるための第一歩となります。
その人が不満に思っていることを可能な限り改善できれば、定着率UPにもつながるでしょう。
ただ、直接「不満なことある?」と聞いたところで「いえ、そんなことはありません」と言われるのがオチです。
では、匿名ならどうでしょうか?
匿名でアンケートをとるなどしていわゆる「社員満足度調査」を実施すれば、不満に対する改善点が明確になりますし、対策も可能となります。
入社後の離職率を下げるためにはこうした対応も必要になるのですね。
まとめ
担当者側も、リスクかもしれませんがもっと企業や仕事についてネガティブなことを話すのもいいかもしれないです。
ですが、就活生の皆さんも、あまり良いイメージばかりを信じ込むのもいかがなものかと思います。
良い話しかしない企業側×良い話しかきかない就活生=離職率
みたいなことに今の日本はなっているのかもしれません。
人と人がかかわるのですから、必ずしも良いことばかりではないと思います。また、仕事とは、相手がお金を払ってまでお願いしてきている事柄です。
つまり、払ってでも頼まないといけないくらいその仕事が難しい、もしくは手間のかかるものであります。
よっぽどその仕事が好きなら苦にはなりませんが、必ずしもその作業だけに没頭というわけにはいかないのが仕事です。
×好きなことをしてお金をもらう=仕事
○他人がお願いしていることをする、叶えた上でお金をもらう=仕事
よく「向いてないから」といって辞める方もいますが、
そもそも社員になったのなら向いてる向いてないという話ではなく、仕事がある以上は必ず「やらなければいけない」ものなのですから、いかに自分をその環境に適合させるかが重要になると思います。
ですが体を壊してまでその仕事に執着する必要もないと思いますので、その前提で、仕事に臨んでいただけたらと思います。