IT関係の営業をされている方、またはこれからされる方なら”システムのリプレイス”ってよく耳にする言葉だと思います。
今回の記事はシステムのリプレイスについて以下の3つから説明します。
1.システムのリプレイス
2.リプレイスの方法
3.リプレイスのリスク
【システムのリプレイスの理由はビジネス、業務、技術の変化】
システムのリプレイスとは?
・現在稼働しているシステムを現実の業務あるいは新たな業務に沿った形で作り直すこと。
・開発当時には、どれほど高性能で設計されたシステムでも、新たな業務フロー、技術の進歩によりニーズに合わなくなります。
・IT事業者は、運用管理業務の一環としてシステムの機能の追加や変更をしていくのですが、数年後にはシステムがつぎはぎ状態でシステムに無駄や仕様が不透明、運用管理人が属人的になってしまいます。
・また、使わなくなった機能も増えシステムの性能を落とします。
こうした事態を避けるためにシステムのリプレイスが必要なのです。
【リプレイスのほとんどの業務システムの案件】
現在のシステム開発の多くはシステムのリプレイスがほとんどで新規案件はほとんどありません。
90年代:凡用機システム ➡ C/Sシステムへのリプレイス
00年代:C/Sシステムへのリプレイス ➡Webシステムへのリプレイス
・いずれも、利便性を向上させ、運用コストを下げるもの。
一般的に時代遅れの情報システムをレガシーシステムと呼びます。
➡レガシーシステムを捨てて全くのゼロから作り直す方法をスクラッチ開発と呼びます。
システムのリプレイスでは物によってスクラッチ開発の方が高くなることもあります。
【システムのリプレイスに付きもののリスク】
・リプレイスの案件は、使用が固まっているにも関わらず、実際にはリスクが高いケースも多いようです。
・スクラッチ開発やパッケージ導入であれば、過去の資産の多くを捨てなくてはなりません。一方現行システムを利用しても、すべての資産を再利用できる訳ではありません。
・バージョンアップもリスクの一つです。パッケージ導入のほとんどの場合、業務に合わせてカスタマイズや機能追加をしていますが、新バージョンに置き換えるとそうした資産を捨てなければなりません。