マーケティングとは
シリーズでマーケティングについて簡単に分かりやすく解説していこうという試み第4弾となります。Part4はこれからのマーケティングの手法であるデジタルマーケティングについて触れていきます。
フィリップ・コトラー氏、曰く
Part1でも紹介したマーケティングの世界的権威であるフィリップ・コトラー氏は2015年10月13日、「ワールド・マーケティング・サミット・ジャパン2015」というイベントの基調講演で、「デジタル化するか、さもなくば死か」という言葉を残しています。実はソフトバンク孫正義氏を始め、多くの業界著名人も同じ趣旨の言葉を残しており、マーケティングのデジタルシフトは企業の存続にとってマストであることを窺わせます。
デジタルマーケティングとは
ではマーケティングにおけるデジタル化とは具体的に何を指すのでしょうか。ITが十分に普及している先進国において、顧客はWEBサイトと現実を行き来して企業・商品を選定、購買・契約します。「AISCEASの法則」というインターネット検索型の消費者行動モデルがございまして、Attention (認知) → Interest (興味関心) → Search (調査) → 比較 (Comparison) → Examination (検討) → Action (購入・契約) → Share (情報共有)というプロセスが提唱されています。こういった消費者の購買プロセスに焦点をあてて収集したデジタルデータを、マーケティングに活用することをデジタルマーケティングと呼称します。デジタルマーケティングという言葉は将来性を感じさせるキャッチーな言葉ですが、あくまでもデジタルデータを活用したマーケティングの一手法でしかありません。
優秀なマーケターになるために
消費者の趣向が複雑化し続ける現代社会では、「デジタルマーケティング」に取り組めない企業は次第に淘汰されていくと考えられています。ただ複雑な物事を複雑に捉えては本末転倒で、マーケターは複雑な情報から物事の本質を捉えてマーケティング戦略に落とし込んでいく必要があります。今後AIが台頭することでMA「マーケティング オートメーション」の分野も裾野が広がってくる見込みです。そういった自動化ツールを活用して煩雑なデータに向き合うのも一つの選択肢になると思います。しかし、そういったことはあくまでも方法論であって、企業の目的は何かということを軸に手段を判断していくことが重要になるでしょう。
次回part4へつづく