問題解決にトップダウンで命令すると、いつまでたっても言われたことしかしない部下しか育ちません。会社のためにも自発的に対策を立てることができる部下を育てる必要があります。
今日はそのためにすることを見ていきましょう。
問題意識は与えない
上司が部下に問題意識を与えようとしても部下の行動は変わりません。
部下自らが「なんとかしなくちゃ!」と意識を持ってもらうことが大事です。
問題意識をもってもらいたければ、あえて問題点を裏返して褒めてみましょう。
褒められたことに対する返事の中に問題意識のヒントがあります。
人の行動変化=本心からそう思うことです。褒めて帰ってきた言葉の中から
行動変化に繋がるワードをしっかりキャッチしましょう。
具体的な未来を描かせよう
部下を無理やりではなく、自発的に一人前になってもらうには上司と部下での目的の共有が必要です。そのやり方のひとつに「フューチャー・ペーシング」というのが有名です。
フューチャー・ペーシングは上司が案内人になり、部下と未来を描く作業です。
その時「見えるもの」「聞こえるもの」「触って感じれるもの」「香りを感じれるもの」「味わえるもの」と五感をフル活用して未来を具体的に想像し、未来の自分を描かせるのです。
そして部下の話を聞く時には部下の気持ちを尊重しましょう。無理やり描かされた未来では到達できるわけがありません。
ハートで部下を本気にさせよう
部下にやる気をもたせる方法は部下が失敗を恐れなくなる環境を作ることです。
ですから上司は部下の失敗を恐れない態度でいましょう。
また、真摯な態度、言い方で言葉にエネルギーを込めて伝えることでやる気にさせましょう。理屈ではなくハートで人は動きます。部下にハートを届けたければ上司も「人間的魅力」を磨き続ける必要があります。
部下が「できない!」と言い出した時は「もしもボックス〜♪」
仕事に撲殺され部下ができないモードになった時は、「もし◯◯だったら?」という言葉を使いましょう。
「もし〜だったら」ともしもボックスに話しかけることで「できない」という思い込みが外れ今後のことを前向きに考えやすくなります。もしもボックスなら色々な「もしも」が出せるので否定されにくいというメリットもあります。
とにかく上司は部下に対して感情的にならずに、のび太くんに接するドラえもんのように、問題意識を引き出し、未来を共に描き、本気にさせることに徹しましょう。そうすることでのび太くんだってしずかちゃんと結婚できるのです。