【「上手く書こう」と意識するだけで手が止まる】
・「文章とは、書くあるべし」、「うまい文章を書かなければいけない」などという「上手い文章」の呪縛から脱却することが大事です。
・ただ、上手い文章を書かないといけないと勝手に思い込んでしまうのはしょうがないことです。
・なぜならば、学校でも、社会人になっても「社会で求められる文章」や「ビジネスで必要な文章」を学ぶ機会がないです。
「意味不明な表現」の代表例
・うまい文章の呪縛には、もう一つ、大きな落とし穴があります。
・これは新聞記者から実際に聞いた話ですが、彼は「新聞の文章は、新聞に掲載されているから成り立っている」と語っていました。一般のビジネス文章やメールにはなじまない。浮いてしまう、分かりにくくなってしまう、という意味です。
➡つまり、「上手い文章」をお手本にすると、時間がかかるだけでなく、読み手に伝わらない文章を書く恐れがあるのです。
・「上手い文章」というとき、多くの人がイメージするのは、いわゆる「気の利いた美しい表現」が散りばめられた文章ではないでしょうか?
・一番やってはいけないのが、いわゆる「慣用句」が連発されることです。
・慣用句は、「なんとなくわかるようで、実はよくわからない」言葉であることが多いからです。
・でも、慣用句的な表現があると、文章が「それっぽく」見えます。中身がなくても、なんとなく「上手い文章」に見える。
「起承転結」も「正しい文法」も気にしなくていい
文章の呪縛のもう一つの側面に、いわゆる「文章のセオリー」というものがあると思います。例えば、こういうことです。
「起承転結を意識しなければならない」
「正しい文法で書かなければいけない」
「”、”や”。”は、適切に配置されているか」
上記のように「、」や「。」を気にする必要なありません。