前回の記事に引き続き、人生とお金の知恵についてパート19を記載します。
【お金を借りる】
3)クレジットカード
・大学生の中には、クレジットカードをすでに持っている方も多いと思います。
・クレジットカードの使い方は、ショッピング(買い物)とキャッシング(現金の引き出し)に分かれます。
ショッピング・・・買い物した代金をカード会社に建て替えてもらい、後日、支払うもの。通常、一回払いなどには金利がかからない。3回以上の分割払いには、金利がかかり、分割回数が多いほど金利が高くなります。
キャッシング・・・クレジットカードを使って現金を引き出すもの。金利はカードの使い方の中で通常は最も高くなります。
・カードを使ったショッピングも、キャッシングも「お金を借りている」(借金している)ことになります。
➡カードを使う前には、「借りたお金を返せるか」と自問しましょう。
4)消費者金融
・消費者金融は、たとえば「生活費が足りない」「旅行に行きたい」など、さまざまな支出目的に対して、無担保でお金を貸してくれます。小口・短期・緊急の資金ニーズに柔軟に応じるとの特徴をもっています。
その分、金利は高くなっています。たとえば10万円以上100万円未満を借りるとき、利息制限法の上限金利は18%ですが、多くの会社は上限の18%で貸しています。
18%という水準は、「72の法則」を使えば、約4年で借りたお金が2倍になる水準であることがわかります。借りたお金を返せるか、よく考えましょう。
5)住宅ローン
・「お金を借りて、住宅を買う」との行動は、世の中で広くみられます。しかし、「お金を借りて、住宅を買う」ことは、人生を左右し、家計にも大きく影響します。このため、ライフデザインや生活設計に照らして、住宅に関する判断を行う必要があります。判断するためのポイントを紹介します。
「住宅」の特徴
・人間には、「住む場所」が必要です。
・住宅に住むには、さまざまな方法があります。「所有する」だけではなく、「賃借する」(賃貸住宅を借りる、社宅に住むなど)、「家を所有している人(親など)と同居する」もあります。「所有する」場合でも、自分で「購入する」とは限らず、たとえば「相続する」などもあります。
・住宅は一般に高価です。住宅を「購入する」場合の平均的な価格(全国)は、一戸建て、マンションとも3千万円台から4千万円台です。住宅を「所有する」場合、さまざまな費用(維持管理費、税金など)がかかります。建て替え費用が必要となることもあります。