前回の記事に引き続き、人生とお金の知恵についてパート15を記載します。
【お金の運用】
4)金利と貯金などの期間
金利と貯金などの期間
・お金を貯金などの金利型商品で運用する場合、金利が高いときには固定金利(機関の長い定期貯金など)、低いときには変動金利に近い形(普通貯金、期間の短い定期貯金など)で運用することが考えられます。
・金利は、一般的には、景気良くなると上昇しm景気が悪くなると低下するといわれますが、他のさまざまな要因に左右されます。
・先息の景気や金利の予想は簡単ではありませんが、景気や金利の方向についての感覚を養い、上図に近い形で運用できればベストです。
金利と債券
・一般に、金利が上昇すると、債券(国債、社債)の利回りも上昇し、債券の価格は下落します。金利が低下すると、債券の利回りも低下し、債券の価格は上昇します。
・債券価格は、このように変動しながら、満期が近づくにつれ額面の価格(たとえば100円など。満期に返還される金額)に近づいていきます。
たとえば「債券購入後、金利が上がった」場合、債券価格は下落しますので、売却すれば損失が出る可能性が高まります。満期まで持てば、額面のお金が戻ってきます(ただし、債券の発行体が経営破綻した場合などには、額面どおりのお金が戻ってこない可能性があります)。
景気・金利と株価
・ある企業の株価は、その企業の業績(とくに利益)の影響を大きく受けます。
・株価全体は、企業業績(とくに利益)全体の影響を大きく受けます。企業業績(とくに利益)は、景気や経済成長の影響を受けます。景気は、一般的には循環します。経済成長は、人口増加や技術革新などの影響を受けます。
・なお、株価には、人々の“期待”も大きく影響します(個別企業株、株価全体とも)。先行きの景気や業績に対する過度の楽観が生まれたときには、株価はバブルの様相を呈します。過度の悲観に見舞われた場合には、暴落することもあります。
・金利は、一般に景気への影響を通じて、株価全般に影響を及ぼします。
・また、金利は、それ自体としても株価全般に影響します。株式は、預金や債券と金融商品として競合する面があります。たとえば金利が上昇すると、資金が預金や債券に向かうことになりやすく(預金の金利や債券の利回りが上昇するためです)、株式は下落しやすくなります。