[イギリスEU離脱と就活]18卒19卒に影響はある?ない?
イギリスのEU離脱が騒がれて以降
就活にも影響が及ぶのではないかと話題となっています。
18卒は氷河期再来問題
と言われ、今後どうなるか気になっている人もいるのではないでしょうか。
特に18卒の学生であれば
EU離脱問題と志望業界・企業の関係性は面接対策をするうえでも重要な時事問題です。
リーマンショック同様、2年後の2018年卒に影響が出るのか
24日午後、英国のEU離脱がほぼ確定すると、ツイッターでこんな投稿が広まりました。
「誕生→阪神淡路大震災オウムサリン
幼稚園卒園→9.11
小学校入学→ゆとり開始
中学入学→リーマンショック
中学卒業→3.11
高校卒業→ゆとり終了(この世代だけ12年フルゆとり)
大学入学→増税
就職→イギリスEU離脱で氷河期」
2018年卒の多くは1995年生まれの人だと思います。これまでの人生の節目節目で何かと災害や事件、経済危機が起きているようです。今回も就活生の時に、EU離脱で世界不況が危ぶまれていることは、更に不安になっていることでしょう。
ここ数年の就職市場は「売り手市場」と言われています。しかし、イギリスのEU離脱によって世界経済が悪化すれば、日本企業への影響は避けられません。
企業が新卒採用に慎重になれば、来年2017年に就職活動を行い、2018年に卒業する学生に影響がでるという可能性もあります。
2008年に発生したかのリーマンショックでは、翌2009年の就職率は68.4%と、前年(69.9%)からそれほど落ちてなかったものの、その2年後となる2010年になると60.8%まで落ち込んでいます。
同年は売り手市場だった新卒採用市場は急激に縮小し、就職留年や大学院進学率が上昇していることから、今回もリーマンショック同様に、2年後の2018年卒に就職難民が続出する、という不安が出ています。
今回のEU離脱の新卒就活市場への影響は?
もし、イギリスのEU離脱によって、経済混乱が起こったら、新卒採用史上も混乱する可能性は高い。
ここ数年続いていたスケジュールの話が振り出しに戻る、なんてこともあり得ます。
イギリスが正式にEUを離脱するのは早くても2年後、議論と検討の結果「残留」に終わる可能性もあります。
そう考えると、18卒の就活にはそこまで大きな影響はないかもしれません。
ただ、景気の動向は人の気分や世間のムード次第なところもあり、イギリスの景気が悪化していくと日本企業にも少なからず影響が出ます。
イギリスに進出している日本企業は1,000社と言われています。また円高になれば、日本の輸出産業は打撃を受けるでしょう。特に日本の基幹産業である自動車製造業は一円の円高で収益が大きく上下します。
製造業の収益が下がると、その周辺領域の業界も景気が悪くなり、結果的に日本全国の景気が悪くなります。そうなると銀行がお金を貸し渋り、融資を受けられない中小企業にも影響が飛び火するでしょう。
外資系の企業が採用人数を減らしたたり、金融業界の動向も合わせてチェックしなけれがいけません。
新卒採用というものは、結局のところ企業の「計画」です。「すぐに人が欲しいから人を採る」のは中途採用であって、新卒採用というのは幹部候補の育成など、ある程度中長期的な視点で計画を立てています。なので、いまの一時的な景気より、将来の雲行きが怪しくなってくると、採用自体を減らすことが大いにあり得ます。
まとめ
「EU離脱は少なくとも2年後だから 18卒の就活にどのくらい響くのか分からないな」
「まだEU離脱は2年後だからすぐに影響が出ることはなさそう」
そう油断して、後から後悔しないよう
EU離脱問題を受けて志望業界やイギリスに本拠地を置く企業企業の対応は随時チェックしておいた方がよいでしょう。