WEBデザイン

デザイナーの仕事について、多くの人が勘違いしていること

デザイナーと言えば、センスがあって、それに基づいて自分の好みで自由にものをつくる仕事…という印象をお持ちの方もいらっしゃるかなと思います。
デザインに縁のない職種の方のみならず、経験の浅いデザイナーにおいても、こう考えていることが多いです。

しかし、デザイナーの仕事って本当にそうなのでしょうか?
ここでは、「デザイナー」という仕事に対しての認識と、実際にどのようなことが重要視されているのかについてまとめました。
将来デザイナーを目指している、またはなれたらいいなと考えている方、ぜひ一度ご一読ください。

「他人の好みに合わせてモノを作る」

デザイナーの仕事とは、単に自分が好きなものを作る、という仕事では決してありません。むしろその逆で、
特に商業デザインにおいては「他人の好みに合わせてモノを作る」のがデザイナーの仕事の中心になります。デザイナーの好みより、他人の好みが優先される仕事なのです。(ちなみにここでいう好みとは、単なる好き嫌いだけでなく、経験にもとづいて「こうすべきだ」と感じる、直感な判断も含みます)

では、デザイナーが基準とする「他人」とは誰のことでしょうか?
直接的なお客様で言うとお金を出しているクライアントも含まれますが、デザイナーが基準とする「他人」とは、単純にそういうわけでもないのです。

デザインにおける優先順位でより上位にいる人の好みに合わせてデザインをするのが、デザイナーがやらなければいけない仕事です。

最優先は「ユーザー」

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デザイナーの仕事で最優先にされるのは、ユーザです。
例えばWebサイトであれば、Webサイトに訪れる利用者。それはクライアントの顧客かもしれません。
このユーザの好み(トーン&マナーからユーザビリティも含めて)に合わせてデザインするのが、デザイナーがもっともやらなければならない仕事です。

ただ実際には、ユーザの好みというものは、必ずしも明確ではありません。正解もなく、一般論が通用するとも限らないのです。
そのようにユーザの好みが推し量れない領域に関しては、ユーザとビジネスをより深く理解しているであろう、クライアントの好みが優先されるべきです。

しかし、クライアントもデザインのプロではないので、要望やイメージがはっきりしない領域も出てきます。単にかっこよくしてください、という場合も中にはあります。
そのような領域になると、アートディレクターの好みが必要とされてきます。
(好みという言い方はわかりにくいかもしれないですが、クライアントや制作者側からみたユーザーが好むであろうモノを作る、という感じで考えて頂いたらと思います。)

そしてユーザの好みが明確ではなく、クライアントに明確なイメージもなく、アートディレクターも正誤を判断しにくい領域になってはじめて、デザイナーの好みが反映される余地が出てきます。
ただし、これはあくまで基本的な話になります。デザイナーは一切意見をしてはいけない、というわけでは決してありません。下記のような条件において、デザイナーが、その上位にいるアートディレクターやクライアントの好みを覆すことが許されます。

・クライアントやアートディレクターが納得できる、客観的な根拠や論理的な理由が提示できる場合
・デザイナーに経験と実績があり、好みに合わせて作ることを求められている場合

逆にいえば、この2つの条件が満たされない限り、デザイナーはほとんどの領域を、他人の好みに合わせてデザインしなければならないのです。
これに宛てはまらなければ、そもそも求められている仕事と違うことになってしまいますからね。

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そしてこの考えにもとずくと、以下のようなデザイナーは、そもそもデザインという仕事を勘違いしている、ということになります。

・クライアントの好みに合わせた修正依頼を出されるのが不満
・アートディレクターの好みが自分の好みと違ってて、ディレクションされるのが苦痛
・担当者の好みが優先で、自分の意見を受け入れてもらえない
・誰かに指図されず、自分の思い通りにデザインをしたい

クライアントやアートディレクターの好みが違っていると感じるのならば、それが違っている根拠や、彼らが納得する作例を示せばいいだけです。
それができないのなら、それはそのデザイナーの単なる好みになります。それを採用するかどうかは、クライアントやアートディレクターの判断に委ねられるものです。デザイナーの好みに他人を説得する力がなければ、他人の好みを尊重して最善を尽くすのが、デザイナーの仕事です。
根拠もなく、ただデザインしたいのであれば仕事ではなく趣味の範囲内という扱いになるかもしれません。(好きにデザインするのが求められているのであれば堂々とやればいいのですが。)

こういった認識の違いは、誰でもあることかも知れません。
ですが好きにデザインする、ということは単なる独りよがりになりがちですし、人の意見を聞き入れないとチームとして仕事が回らなくなります。
最終的には集客できればいいのですから、そのためにはまずはクライアントやアートディレクターの意見を素直に聞き入れ、経験を積みましょう。

まとめ

ちなみに筆者も、デザイナー=センスがあってオシャレなものをポンポン作り出す
みたいなイメージがありました(笑)。
オシャレなものを作るのは確かですが、それは他人の好みを反映させた賜物なのですね。
もちろん、自由にデザインすることを許されたデザイナーの方もいらっしゃいますが、そのレベルまで到達するにはまずは経験をたくさん積むことが重要です。
好きにデザインできるから、というイメージだけでデザインの仕事を選ぶのは危険かもしれないですね。

出典:http://baigie.me/sogitani/2012/12/designer/

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