マーケティングとは
シリーズでマーケティングについて簡単に分かりやすく解説していこうという試み第5弾となります。Part5は日本国内のマーケティング職について触れていきたいと思います。現在マーケティングとは、と一口に定義することは難しい状況にありますが、国内では日本マーケティング協会が以下のように定義しております。
マーケティングの定義
マーケティングとは、企業および他の組織1)がグローバルな視野2)に立ち、顧客3)との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動4)である。
日本マーケティング協会 1990年
1)教育・医療・行政などの機関、団体などを含む。
2)国内外の社会、文化、自然環境の重視。
3)一般消費者、取引先、関係する機関・個人、および地域住民を含む。
4)組織の内外に向けて統合・調整されたリサーチ・製品・価格・プロモーション・流通、および顧客・環境関係などに係わる諸活動をいう。
米国にもAmerican Marketing Associationという米国マーケティング協会なる組織が存在します。その協会が発表しているマーケティングの定義は以下になります。
“Marketing is the activity, set of institutions, and processes for creating, communicating, delivering, and exchanging offerings that have value for customers, clients, partners, and society at large. ” (Approved July 2013)
“マーケティングとは、顧客、依頼人、パートナー、社会全体にとって価値ある提供物を創造・伝達・流通・交換するための活動、制度、過程である。”
上記のように一文でマーケティングを定義すると、当たり前ですが広義の概念として包括的な定義になります。
マーケティング職について
では実際のマーケティング職は、どのような仕事をすることが多いのでしょうか。インターネットが普及する以前は、製品戦略、販促企画、製品カタログ作成、展示会出展、セミナー開催、案件進捗管理、クレーム対応、CS向上など販促や営業支援などの仕事が多く見られました。現在のマーケティング職はWebサイト制作・更新、アクセス解析、Webサイトでの集客、データベース管理、メルマガ発行、Eコマース運営など徐々にWebマーケティングやデジタマーケティングの分野に移行しています。
優秀なマーケターになるために
現在のマーケティング職は高い専門性が要求される仕事です。マーケティング職を志望する学生の皆さんに対して、採用担当者が最も着目する点は理論的思考能力の高さになると思います。ある程度、自分なりに仮説を立ててデータ分析や企画立案・提案ができれば初めは評価してもらえます。転職の場合は前職での専門分野と経験が評価のポイントとなります。1~2年程度の経験だと不十分で知見が浅いと判断されてしまうことが大半です。優秀なマーケターになるためには将来的に有用な専門性と有意義な経験をいかに積めるかがポイントとなります。
次回part6へつづく