前回の記事に引き続き、人生とお金の知恵についてパート18を記載します。
【お金を借りる】
1)「お金を借りる」ことの意味
・人生を送っていくうえでは、いろいろな「もの」(物やサービス)を買う必要があります。ものを買うときには、お金を払う必要があります。
・ものを買うとき、「お金を貯めてから、買う」というのが通例ですが、「お金を借りて、買う」こともできます。
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「お金を借りて、買う」と、あとで「お金を返す」必要があります
お金を借りる ⇒ 買う ⇒ お金を返す
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・「お金」は、一般的に、働いて価値を提供することで得られます。このため、「お金を借りて、買う」ということは、「買った後で、働き、報酬の中から借金を返す」ということを意味します。
・このため、ものを買うために「お金を借りたい」と思ったときには、そのお金を返せるかどうか、よく考えてみる必要があります。
➡今後働いて得られる収入を予想します。そこから生活費その他の支出を差し引き、それでも返せるかどうか考えます。
➡その際、余裕(安全)をみておく必要があります。予想に比べて収入が少なくなったり、急な出費で支出が増えることもあるためです。
2)お金が返せないとどうなるか
- 「お金を借りる」ときには、「お金を返せないと、どうなるか」を知っておくべきです。
- 自分の自由な意思に基づき、正当な契約によりお金を借りた以上、お金(元本および利子)を返す必要があります。
- 返済期限が来ているのにお金を返せないことを、「延滞」といいます。一般に、延滞が2~3か月以上続くと、「個人信用情報機関」に延滞情報が登録されます。
- その場合、クレジットやローンの利用に支障が出るのが通例です(クレジットカードを作れない、カードの利用を止められる、自動車ローンや住宅ローンを組めない、など)。
- また、延滞すると、延滞金利が発生します。延滞金利は、借りた金利に比べ通常は大幅に高くなります(上限は20%です)。
- 住宅ローンの場合、延滞金利は14%前後が多いようです(延滞元金にかかります)。
- 日本学生支援機構の奨学金の延滞金利は、現状は5%です。
- 借りたお金は返すのが大原則です。しかし、いまある財産や今後の収入を考えてもどうしても返済できそうもない事態に至ってしまったときには、思い詰めた行動(たとえば自殺、犯罪など)に走るのではなく、「自己破産」というしくみがあることを知っておきましょう。
自己破産 - お金が返せない場合でも、ヤミ金融からお金を借りることは絶対にやめましょう。ヤミ金融は超高金利で(たとえばトイチ=年利365%、トゴ=年利1,825%など)、犯罪です。