前回の記事に引き続き、人生とお金の知恵についてパート3を記載します。
【働くこととお金】
1)人生と「働く」こと
ライフデザインは「どんな人生を送りたいか」についての自分の構想でした。その中には、さまざまな内容が含まれてます。(例」結婚、家族、くらし、遊び)
中でも働くこと(職業)はライフデザインの中核を占めます。
・人間は、(広い意味において)「働く」ことで「夢」を実現しようとします。また、働く時間は人生の時間の大きな割合を占めます。
このため、どのように働くかは、人生の充実感を左右します。
・また、生きて行くためにはお金が必要です。通常は、「働くこと」でお金を得ます。社会人と自立するためには収入を得ることが出発点となります。
2)「働く」ことと世の中、お金
・「働く」ということは、世の中に対して、自分の時間や頭・体などを使って、価値を提供するということです。価値を評価してくれるのは他者です。
・より多くの人が働き、より多くの価値を提供できるようになると、経済は成長します。
・「働いてお金を得る」ということは、このように、自分のくらしをよくするだけではなく、世の中全体の暮らしぶりをよくすることにも密接に結びついている。
・「働くこと」はこのような意味を持ちます。働いて「どの程度の年収を得られるか」は、基本的には提供できる「価値」に依存します。
➡一般論として、能力を高め、働いて提供できる価値を高めていくほど、収入は増加していき、より高い収入を得る機会(転職、独立を含む)も広がります。
3)働き方と収入
・働き方によっても、収入には大きな違いが出ます。
4)人生でかかるおかねと生涯賃金
・「人生には、大きな支出だけでも億円レベルのお金がかかる」ことを確認しました。どのようなライフプランを描くかにもよります。
➡例えば、2億円、3億円といった金額が必要になることも十分想定しておく必要があります。
・これに対して、生涯賃金はどの程度になるでしょうか?大雑把にいえば1~3億円強の範囲には多くの人が属するようです。
5)大学時代の過ごし方
・大学時代には、ライフデザインを描き、人生で実現したい夢を自覚するとともに、その夢を実現することができるよう、さまざまな能力を養っておくことが望まれます。
・大学生にとって最も豊富な資源は「時間」です。「時間」という資源を「能力」という資源に変換できるように、効果的に時間を使いましょう。
発揮できる能力を少しずつでも着実に高めていくことが、経済的に自立することに結びつきます。
- 「限られた資源を、いかに効率的に使うか」は、非常に重要です(このテーマを主に研究する学問が、経済学です)。学生時代の過ごし方や人生のデザインを考えるときにも重要です。
- 「資源」には、「お金」や「時間」が含まれます。学生時代には「時間をどのように使うか」が重要な課題になります。能力を大きく伸ばすことができる学生時代に、「時間を有効に使う」ことで、人生の「夢」を実現する可能性を高めることができます。
- 「時間を有効に使う」ためには、まず、①時間を「何に配分するか」が重要です。次に、②配分した時間を効果的に使うこと、つまり「集中すること」を心がける必要があります。
- 「時間」を使って「お金」を得ることができます。たとえばアルバイトをすれば、時間をお金に換えることができます。しかし、その時間に他のこと(たとえば勉強)はできなくなります。アルバイトをする必要がある場合も、たとえば自分の関心がある分野で働いてみるなど、なるべく今後の人生にとって価値の高い時間の使い方を考えてみましょう。